家族に喜んでもらえたウェディングフォト

善光寺での和装フォト

2020年12月18日 12時11分


結婚式の準備に毎日追われながら、忙しい毎日を過ごしていて、結婚式当日までもう半年も無いという時でした。
その日は、ちょうど成人の日で、町には奇麗な振り袖を着た新成人達があふれ、私はその非日常の光景に目を奪われていました。
というのも、予算の関係から、前撮りを断念していた私にとって、着物を素敵に着こなしている新成人達がとても眩しく見えたのです。

思えば、自分の成人式の日は振り袖を着たものの、全く自分の好みではない、祖母が選んだ着物だったので、あまりいい思い出が無かったのです。
そんな事を思い出しているうちに、段々とこれから先、着物を着る機会はもう無いのではないかと思えて来たのです。
そして、その日の夜に彼に相談をして、やっぱり着物で前撮りがしたいと伝えました。

彼は元々、自分の実家で結婚式をあげてもらう分、私には悔いの無い様にして欲しいと思っていたようで、一緒にやろうと言ってくれました。
次の日にはさっそく式場に連絡を入れて、日にちを確保してもらい、衣装の方にも打ち合わせの日程を調整してもらいました。
その後、衣装を決めに行ったのですが、着物の種類もさることながら、帯や帯留め、小物まで選ぶ事が本当に多く、目移りするような素敵な色や柄の物ばかりなのもあり、
何度も衣装担当の方に着付けをし直してもらって、1日がかりでお気に入りの衣装を決めました。

また、せっかくやると決めた事なので、当日をより楽しむ為に、前撮り前日には和装に合うような小物を手作りしました。そして前撮り当日は早起きをして東京から長野に行き、天気も快晴の中、善光寺での前撮りを行いました。
成人式の時のように決められた物をただ着るのではなく、自分でしっかり選んで決めた物を着れるという事がとても嬉しくて、早起きの疲れが吹っ飛ぶくらい楽しめました。
カメラマンの方達も慣れているので、ちょっとした小ネタで笑わせてくれたり、より2人を笑顔にしてくれました。
成人式の時も写真は撮りましたが、カメラスタジオでただ撮影をするだけで、今回の前撮りの様に走っている所を撮ったり、
建物や自然、通りがかる人達と一緒に撮影するという事は初めての経験で、通りがかる人達も「奇麗〜っ!」と言ってくれるので、
まるで自分がモデルになったような気分でした。

撮影枚数も何百枚というすごい量でしたがデータを全部もらえたので、今もたまに見返したりして楽しんでいます。
今思うと、あの時、和装を着て前撮りをする事にしておいて良かったなと思います。
非日常を味わう事こそが結婚をより楽しむ方法なのだと思います。私にとって前撮りは、非日常を味わえた大切な思い出の一つです。